テレビなど各種メディアで話題となり、日本人の食生活を変えた90万部超の大人気ベストセラーシリーズ待望の最新刊『医者が教えるダイエット 最強の教科書』が刊行される。20万人を診た糖質制限の名医・牧田善二氏が、最新の医学的エビデンスに基づき、最も効果的なダイエット法をわかりやすく解説する本だ。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本稿では、本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
無意識のうちに「砂糖のかたまり」を次々とカゴに入れている
肥満大国アメリカのスーパーには、巨大なピザ、大袋のパスタ、冷凍ポテトなど、安価な炭水化物がたくさん積んであります。
飲み物の棚にはコーラなどの砂糖たっぷりの清涼飲料水がビッグボトルで並んでいます。
そして、太った人たちは、こういうものを次々とカゴに入れていきます。
彼らは、単純に食いしん坊で「量」を摂り過ぎているのではありません。
「糖質摂取をやめられない」のです。
彼らが太るのは、「糖質(炭水化物)を摂る」という行動をとったからですが、それをやらせたのは、手でもあごでも胃でもありません。
糖質依存になってしまった脳です。糖質依存の脳が、次から次に糖質を欲してしまうのです。
日本人も他人事ではありません。多くの日本人が糖質を過剰に摂取していて、その原因が脳にあります。
なんと言っても、日本人は炊きたての白いご飯が大好きです。おにぎりもお寿司も大好きです。
うどんやそば、ラーメンの店はあちこちにあります。
さらには、パンもケーキもどんどん美味しくなって、コンビニスイーツの人気も目を見張るものがあります。
加えて、清涼飲料水、缶コーヒー、ジュース、エナジードリンクといった糖質のかたまりを、ちょっとした休憩時間に自動販売機で簡単に買えます。
こうした「手軽に糖質を摂取できる環境」が、あなたを太らせているのです。
もっとも、最近は「肥満の原因物質は糖質である」ということを理解している人は増えてきました。
しかし、理解は深まったのに一向にやせられない人がたくさんいます。その理由「なぜ、やせるのは難しいか」については次項に譲りましょう。
(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)