テレビなど各種メディアで話題となり、日本人の食生活を変えた90万部超の大人気ベストセラーシリーズ待望の最新刊『医者が教えるダイエット 最強の教科書』が刊行される。20万人を診た糖質制限の名医・牧田善二氏が、最新の医学的エビデンスに基づき、最も効果的なダイエット法をわかりやすく解説する本だ。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本稿では、本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
「間違った知識でダイエットをしても効果は出ません!」
そもそも「太る」とは、どういうことを言うのでしょう。
もし、あなたがここ数年で5kg太ったとしたら、それはなにを意味するのでしょう。
「体についている贅肉が5kg増えたということ。とくにお腹の周りかな。だって、ズボンのウエストもベルトもきつくなっているから」
これが大方の人の理解でしょう。そして、「見た目もかっこ悪いし、服を買い換えるのも不経済だし、健康面でもいいことないし、頑張ってやせるか」とダイエットに挑戦するものの、失敗を繰り返すのです。
なぜ、失敗するのか。それは、根本の知識が間違っているからです。
科学的根拠のない怪しい情報に目を向けるな!
まず第一に言えるのは、ダイエットは空腹を我慢するものではありません。
たしかに、なにも食べずに空腹に耐えていれば、一時的に体重は減ります。
しかし、そんなことは継続不可能です。不可能に近いことをやっては「またダメだった」と嘆くのは、いいかげんにやめにしましょう。
本当は、ちょこちょこ間食するくらいのほうがダイエットはうまくいきます。
肉も食べたほうがうまくいきます。お酒も飲んだほうがうまくいきます。
後ほど詳しく述べますが、それは科学的に当然の話なのです。
ところが、そういうことを知らずに多くの人たちが、テレビや雑誌で紹介された怪しい方法や、「飲むだけでやせる」などとうたったサプリメントなど、非科学的なエセ情報に踊らされ、相変わらず無駄な時間とお金を費やしています。
脳があなたに糖質を摂らせようとしている
もう一つ、やせるために知らねばならない重要な真実があります。
太れば、現象としては体に贅肉がつき、体重も増えます。しかし、その本質は、体ではなく脳の問題だということです。
あなたが太ったのは、「炭水化物(=糖質)を食べる」という行動をとったからですが、それをやらせたのは、手でも顎でも胃でもありません。あなたの脳です。
だから、「炭水化物を摂らせたがる脳」を変えることが必須で、その知識を持たない限り、あなたはやせることはできません。
それどころか、さらなる脳の指令によって、「やせたいのに太り続ける」という状況に甘んじることになります。
正しい行動を選択するための「ダイエットの医学的知識」
そこでこの本では、「やせたいのに太り続ける」状況から脱出するために、まず次の5つの疑問に答える最新の医学的な知識をお伝えします。
・疑問1「そもそもなぜ太るのか?」
・疑問2「なぜやせるのはこれほど難しいのか?」
・疑問3「なぜリバウンドしてしまうのか?」
・疑問4「なにをすればやせられるのか?」
・疑問5「どうしたらリバウンドを避けられるのか?」
この5つの疑問について、あなたは正確に答えられますか?
正しい知識がなければ、正しい行動を選択することはできません。もしこれらの疑問の答えを正確に知っていれば、あなたは太っていないはずです。
5つの疑問の答えを知り、この本のメソッドを実践すれば、必ずやせて、リバウンドすることなく美しい体型を生涯にわたって維持できるでしょう。
(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)