「諸費用」がかかる

日下部 頭金、手付金以外にも「諸費用」がかかってきます。 

梅田 えっ、諸費用って……?

日下部 不動産取得税、固定資産税、印紙代や登記費用、中古物件など不動産屋さんが間に入るなら仲介手数料、新築マンションなら消費税や修繕積立基金、引っ越し費用などです。

梅田 …これらがいわゆる初期費用?

日下部 諸費用に頭金を加えたものが初期費用と呼ばれ、現金で用意します。諸費用は新築マンションで物件価格の3〜5%、新築戸建てや中古物件で6~10%、注文住宅は10~12%が目安とされています。たとえば3000万円の新築マンションなら、90万円~150万円が頭金以外に必要ということです。

「不動産取得税」が発生する

梅田 さっき諸費用で出た「不動産取得税」ってなんですか?

日下部 文字通り、不動産を取得したことに対する税金です。新築も中古も、家の購入時に納める必要があります。

梅田 なんてピンポイントな税金…

日下部 一般的には購入から数か月後に納税通知がくるので、自分で納めます。新築の場合、売主であるデベロッパーやハウスメーカーが納付を代行してくれることもあり、その場合は「預り金」として少し多めに払ったりします。納税後、余った分は精算して返金されます。 

梅田 不動産取得税はどれくらいするんですか?

日下部 土地と建物、両方にかかってくると思ってください。通常、土地と住宅にかかる不動産取得税の税率は同じで、「固定資産税評価額」×4%​です。なお2024年3月末までは特例で「3%」に軽減されています。 

梅田 「固定資産税評価額」?

日下部 各自治体にある固定資産税の窓口から毎年通知される評価額です。あと契約書に貼る印紙代として通例1万円~2万円が必要。これも「印紙税」という税金です。契約書や領収書など特定の文書に課せられる税金ですね。 

梅田 また、税金…