売り上げ規模は大きいが
年収は低い家電量販店

 そのほか、業態別でみると、コンビニエンスストアで平均年収が最も高いのは先述のセブン&アイ・ホールディングスで10位の743.9万円。一方、ローソンは28位で653万円と大きな差がついている。

 これは業界内の序列を反映した面もあるだろうが、「データのクセ」による面も大きいと考えられる。というのも、セブン&アイ・ホールディングスはグループを統括する持ち株会社であり、年収が高い少数のエリートが集う場合が多い。実際、2社の単体従業員数を比べてみると、ローソンが4599人もいるのに対して、セブン&アイ・ホールディングスは588人だ。こうした点も踏まえてランキングを眺めてほしい。

 なお、ファミリーマートは2020年11月12日に上場廃止したためランキング対象外となった。

 また、売上高の規模に比べて、平均年収の低さが目立つのが家電量販店だ。

 売上高1兆6115億円で、小売業界5位の規模のヤマダホールディングスだが、平均年収は445.3万円と188位。

 また、売上高8479億円で、小売業界9位の規模のビックカメラも、平均年収は436万円と199位。

 そのほか、エディオン(521.9万円)、ケーズホールディングス(520.9万円)、ノジマ(444.2万円)と、全般的に低い。

(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)

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