企業が利益を出して納税していかなければ、世の中は成り立たない。

 なぜなら赤字企業はほとんど納税しないからだ(本書図表14)。

従業員一人あたり利益対決!「北の達人」vs「トヨタ」「NTT」「三菱UFJ」「KDDI」「三井住友」では、どっちが高いか?図表14

「北の達人」の利益は29億円だ。

 世の中には当社よりも役立っている(利益を出している)会社はたくさんある。

 だが、従業員一人あたり利益は2332万円(2020年2月期)で、本書図表15の営業利益上位大手5社よりも大きい。

従業員一人あたり利益対決!「北の達人」vs「トヨタ」「NTT」「三菱UFJ」「KDDI」「三井住友」では、どっちが高いか?図表15

 法人税は利益に応じて課税されるので、従業員一人あたり法人納税額は大手より高く、当社の従業員は、大手企業の従業員よりも世の中に役立っていると言える。

 従業員には「自分がこの国を支えているという自負を持ってほしい」と伝えている。

 利益を上げ、支払った税金が社会のために使われる。

 さらに言えば、税金を有効に使ってもらうために、信用できる政治家を選ぶ必要がある。

 企業が利益を上げることは、お客様がお金を払いたいほど喜ぶ商品・サービスを提供し、お客様の役に立つことだ。

 そして利益を納税という形で社会に還元し、社会全体の役に立つ。

 企業はこの2つで社会に役立っている。

 まとめると、売上は企業のお役立ち度の合計を数値化したもの。

 利益とはその中で自社が生んだ付加価値分。社会貢献とは稼ぐこと。

 お金を稼ぐことは社会貢献。

 だから利益が大事なのだ。