「今、何を持っているか」は重要ではない
今、自分が何を持っていて、どんな才能があるのかは彼らにとって重要でなかった。
その気になれば、何だってやり遂げることができるからだよ。
周りからは理解しがたいほど強い執念を持って、着実に成し遂げたい目標へと向かい、心をコントロールしながら、毎日少しずつ成長していく。
何度倒れようとも、おきあがりこぼしのように起き上がる。
自分の存在を誰かに認めてもらうために、百の言葉を語るのではなく、行動によってその価値を証明していく。
これまで僕は自分が何を持っていて、何を持っていないのか、自分には何ができて、何ができないのかを考えることが多かった。
そして、それに合わせて未来の計画を立てていた。
でも、それらはすべて意味のない行動だという気がしたよ。
毎日コツコツと目標に向かって、自分をコントロールしていくことができれば、無限の可能性を持てるから。
実は、去年も大会に出場したんだ。予選で落ちたよ。
以前の僕だったら、しばらくスランプに陥っただろうけどそうはならなかった。
ただ、今の自分に足りないものは何なのか、それだけを考えた。その部分をいち早く改善して、また大会に出たいと思った。
もう、よけいな心配はしない。
正解は決まっているから。
真面目にコツコツと日々の目標をこなしていく。
その行動が心配を消し去り、僕をより強く、大きくしてくれるだろう。
(本原稿は、クルベウ著 藤田麗子訳『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』から一部抜粋・改変したものです)
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