某大手金融機関に勤めていた著者は、40歳で早期リタイアを考え始め、2019年に資産1億円を達成。51歳で早期リタイアを実現した。初の著書『【エル式】 米国株投資で1億円』では、FIRE(経済的自立と早期退職)の原動力となった米国株投資術を全公開。基礎の基礎から、年代・目的別の投資指南、最強の投資先10銘柄に至るまで、“初心者以上マニア未満”の全個人投資家に即役立つ米国株投資を徹底指南する。
米国株投資の基礎知識をわかりやすく伝えるため、Q&A形式で基礎の基礎からお伝えします。
Q 金融や経済に詳しくないのですが、米国株投資はできますか?
A 少額から投資を始めれば、自然と必要な知識と情報は得られます。
米国株を買うときに「ちょっとコワいなあ」と感じたとしたら、その投資金額に見合うだけの知識が欠けている証拠だと思ったほうがいいです。
その時点で何も知識がないとしたら、これから徐々に身につけていきましょう。
ただし、知識がないと株式投資がスタートできないと決めつけなくていいです。
少額からでも米国株投資を始めて、投資しながら知識を身につければいいのです。
自分の身銭で投資すれば、それだけ真剣に知識を身につけようとしますから、効率もいいです。少額からでも株式投資を始めてみると、これまで関心がなかった金融・経済・株式の情報に対する感度が自然に高まります。
ネットや書籍などのメディアには、日々膨大な情報がアップされて蓄積され続けています。
私たちは無意識に、そこから気になるものだけをとり入れています。
関心のない情報は周りにいくらあってもスルーして、目にも耳にも入らないものです。
緩んだカラダを絞りたいと思ってトレーニングを始めたら、トレーニング法やダイエット法などに関する情報が気になり、ネットで検索したり、書籍をとり寄せたりして知識を得ようとするでしょう。
それと同じように、株式投資を始めてみると、金融・経済・株式への興味が高まってアンテナの感度もアップしますから、より多くの情報を効率的にとり込めるようになります。
それが学びにつながり、自然と知識も増えていくのです。
より積極的に勉強したいと思ったら、日本経済新聞を購読するのもおすすめです。
「新聞はオワコンだ」という人もいますが、日本で金融・経済・株式の正確な情報を得るなら、日経新聞に一日の長があります。
ネットの無料情報は、真っ当なものもあれば、怪しいものも混じっている“カオス状態”です。
私は日経新聞の回し者ではありませんし、日経新聞の情報を絶対視しているわけでもないのですが、米国株投資の比較的確実な情報源をどれか1つに絞るとしたら、日経新聞が無難です。私も毎日、日経新聞に目を通しています。
やはり日本語で読めるのが、何事にも代えがたいメリットです。
米国株の情報を、アメリカの新聞やサイトから英語でいくらでも得られる人はそれでいいでしょう。
そうしたことができなくても、米国株の情報も日経新聞で十分事足りています。
私の保有株はポピュラーな銘柄なので、日経新聞すらとり上げないような米国株の細かい情報がなくても不都合がないのです。
私は紙媒体・電子版両方を購読していますが、電子版だけでもよいでしょう。