某大手金融機関に勤めていた著者は、40歳で早期リタイアを考え始め、2019年に資産1億円を達成。51歳で早期リタイアを実現した。初の著書『【エル式】 米国株投資で1億円』では、FIRE(経済的自立と早期退職)の原動力となった米国株投資術を全公開。基礎の基礎から、年代・目的別の具体的な投資指南、最強の投資先10銘柄に至るまで、“初心者以上マニア未満”の全個人投資家に即役立つ米国株投資を徹底指南する。

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米国株投資の基礎知識をわかりやすく伝えるため、Q&A形式で基礎の基礎からお伝えします。

Q 米国株投資の軍資金はどう貯めればいいでしょうか?

A 余ったお金で投資するのではなく、“セルフ天引き”しましょう。

投資に使えるお金がどのくらいかは、個人差があります。

収入がどれほどあるのか、独身なのか・家族がいるのか、どんなライフスタイルを送っているのか、などによって違いが出てきます。

投資で損失を負うリスクに、どれくらい耐えられるかという「リスク許容度」にも個人差があります。

そうした違いがあるのを承知のうえで提案するなら、投資のために使うお金を先に確保するのがいいと思います。いわば“セルフ天引き”です。

多くの人は余ったお金で投資しようと考えます。

それだと思ったようにお金が余らず、いつまで経っても投資が始められないことも考えられます。

そこで発想を逆転。

先に投資に使うお金を“セルフ天引き”で確保しておいて、残ったお金で生活するようにします。

銀行から毎月決まったお金をネット証券の証券口座へ移す方法は、毎月給料が銀行に振り込まれるサラリーマン投資家には最適の方法です。

私は投資初心者の頃から、生活防衛資金のようなキャッシュ(現金)を手元に残さず、ほぼ全額を株式投資に振り向けるフル・インベストメントのスタイルでした。

なぜなら、株式もETFも換金性が高く、その気になればいつでも現金化できるからです。

株式はその日の時価で現金に買えられます。

米国ETFも、バンガードやブラックロックといったアメリカの大手資産運用会社が運用している非常に大きなものばかり。

時価総額が数兆円規模なので、売りたいと思ったとき、その日の相場ですぐに買い手がつき、現金化できます。

現金が必要になったら売ればいいだけですから、投資資金の他に生活防衛資金を確保しておかなくても済むのです。

注意したいのは、東証に上場しているような国内ETFです。

中身はS&P500などの海外インデックスに連動する投資信託ですが、こちらは時価総額が小さく流動性(市場に出回る数量)が低いものが多いため、出来高が少なくて売りたい値段で買い手がつかないと、結果的に安く売ることを強いられるケースも考えられます。

日本円で買えるという手軽さはありがたいとはいえ、換金性には注意が求められる国内ETFもありますから、頭の片隅に留めておいてください。