FOMCが2023年の利上げを示唆
為替市場はドル高円安で反応
6月16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が公表した経済見通しでは、2023年に年2回の利上げを見込む回答が中央値であることが示された。3月のFOMCで公表された見通しでは、2023年まで利上げなしの回答が大勢だったため、市場では、見通しの変更がややタカ派的と受け止められた。
FOMCの政策金利見通しが上方シフトしたことを受けて、為替市場では、ドルが全面高となった。ドル円は6月24日に111円12銭と2020年3月以来のドル高水準をつけた。
今後、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに向かって動いていくことで、さらにドル高円安が進むかを検討するために、FRBが金融緩和の正常化プロセスに移行した2013年5月からの展開を振り返ってみよう。