人を動かしたければ1分以内で伝えろ!Photo:PIXTA

オンラインでもオフラインでも、リーダーは短い時間で何をどう伝えるかが勝負。1分トークコンサルタントの沖本るり子氏の新著『人を動かしたければ1分以内で伝えろ!』からの抜粋で、リーダーに必要な「話し方の極意」をお教えします。

部下の名前を呼ばずに
話をしていないか?

 テレワークの推奨で働き方が変わり、人と直接会って話をする機会が減ってきました。逆に、社内・社外を問わずオンライン会議を使う機会が非常に増え、コミュニケーションのとりかたにとまどっているという人も増えてきました。

 オンラインではオフラインと環境も違い、コミュニケーションのとりかたは深く考えなければなりません。にもかかわらず、従来のようにオフラインと同じ考え方でコミュニケーションをとっている人が多く見られます。

 オンライン会議で情報交換を2人で始めたシーンです。

 リーダー「こんにちは。連休どうだった? 連休あけて3日ぶりだけど、夏のイベント企画は順調にすすんでいますか? 今日は問題点について聞かせてください」

 部下「はい、連休中はネットで映画三昧でした。仕事は順調です。問題点はとくにありません」

 これが3名以上だとどうでしょう?

 リーダー「こんにちは。連休どうだった? 連休あけて3日ぶりだけど、夏のイベント企画は順調にすすんでいますか? 今日は問題点について聞かせてください。まずは、山田さんから」

 というように、名前を呼びます。当然と言えば当然ですが、2人だけではつい略してしまうことが往々にしてあるのです。2人だけの打ち合わせなので、あえて名前を呼ばなくても問題はありません。ただ、コミュニケーションの取り方としては希薄です。