「ご縁」をつなぐと、自然と「ご縁」は広がる
話は、これで終わりません。
実は、その女性税理士から、「弟に会ってほしい」という依頼を受けたのです。
それは、僕に大きなチャンスをもたらす紹介でした。というのは、その税理士さんのご実家が大阪にある老舗の会社で、弟さんがその会社の後継社長だったので、大きな保険サービスに加入するニーズをもっている可能性があったからです。
その後、弟さんとお目にかかり、高額の契約をお預かりすることになったのですが、それが、僕が初年度で「プルデンシャルで日本一」の成績を上げるうえで大きな意味をもつことになるとは、僕自身、思いもよらないことでした(その経緯は、『超★営業思考』でお読みください)。ともあれ、野球選手を紹介したことで私を信頼してくださったからこそ、このようなチャンスをいただけたことは間違いありません。
このようなケースは、その後もいくつも経験してきました。
お客様の「夢」を叶え、「課題」を解決する。そのような「サービス」を実行することによってこそ、お客様に「この人から、商品を購入しよう」と思っていただける営業マンになることができます。
そして、そのような「サービス」をするためには、仕事を通じて培ってきた「ご縁」を活かしながら、「人と人を結びつける」ことが不可欠です。なかには、自分が苦労してつくってきた「ご縁」を、他者に提供するのを拒む人もいますが、それは完全に誤った思考法です。
誰かの「夢」を叶え、「課題」を解決するために、自分が持っている「ご縁」をつなげばつなぐほど、「ご縁」は広がっていく。それが、僕たちが生きている世の中の「法則」なのです。そして、営業マンの仕事の本質は、「商品」を売ることではなく、「ご縁」をつないでいくことで、お客様にサービスをすることです。それができるようになれば、どんな「商品」でも自然に売れるようになっていくのです。