「人と人をつなぐ」のが、
営業マンの最大の「サービス」である
お客様の「望み」や「課題」を知ることができたら、次にどうするか?
もちろん、営業マンが自分の力で貢献できることがあれば、それをやってあげればいいのですが、営業マンがひとりでできることなどたかが知れています。自分の力だけで、数多くのお客様の「望み」をかなえ、「課題」を解決しようとすれば、パンクするのは当然。そもそも、そんなことは不可能なのです。
ここで活きてくるのが、営業マンが日頃培っている、さまざまなお客様との「人間関係」です。そのなかから、目の前のお客様の「望み」を叶え、「課題」を解決できる人を紹介してあげればいいのです。つまり、「人と人をつないでいくこと」こそが、営業マンができる最大の「サービス」なのです。
例えば、こんなことがありました。
ある人物から紹介されて、大阪の女性税理士にお目にかかったのですが、いろいろなお話をするなかで、その方が、高校野球の大ファンであることがわかりました。そのときにピンときました。僕の知人である野球選手を紹介してあげれば喜んでくれるはずだ、と。
しかも、ちょうどその頃、大学野球で大活躍をしてプロ球団に入ったばかりの野球選手から、「プロ選手になったので、お金の管理をしてくれる人を紹介してほしい」という相談をされていました。そこで、その野球選手を女性税理士に紹介すれば、双方から喜んでもらえると考えたわけです。
その狙いは、完璧にはまりました。
女性税理士からは、「自分が大好きな野球の、しかもプロ野球選手の顧問税理士を任せていただけるなんて夢のようです。全力でサポートさせていただきます」と最大級の感謝をいただきましたし、プロフェッショナルな税理士から全力のサポートを約束された野球選手も大喜びしてくれました。
おふたりの「夢」と「課題」を知る立場にあった僕は、ふたりを結びつけることで、「夢」を叶えるとともに、「課題」を解決するという「サービス」をすることができたわけです。