ひろゆきが教える「生きづらさを抱える人」の特徴・ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
29万部の大ヒットを記録しているベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「理想」と「現実」のギャップを埋めるには

――ひろゆきさんには、たくさん質問がきますよね。みんな「生きにくそうだな」と感じませんか?

ひろゆき氏:明確に答えられる質問もあります。転職とか仕事とかで「○○したほうがいいですか?」という聞き方だと、簡単に答えられますよね。ただ、「なんでそんなことで悩んでるの?」ということも結構あります。

 そういう多くの悩みを見ていると、ある特徴はありますよね。

――どんな特徴ですか?

ひろゆき氏:シンプルに1つです。「変なプライドがある」。それに集約されます。

「マネしたくない」「笑われたくない」「カッコよく思われたい」「バカにされたくない」……。

 そういう質問には、「プライドを捨てて、恥をかいてください」と言うしかありませんね。みんなが「理想」と「現実」のギャップに悩んでいるんですよ。「現実」は簡単に変えられないので、「理想」を変えてしまうといいに決まっています。

 その「理想」を、自分で設定しているかどうかですよね。会社から求められることや、家族から言われることが「理想」になってしまっていたら、生きづらいかもしれませんね。

 だから、まわりの意見を真に受けないことです。聞いてるフリしたり、軽く受け止めたりして、「まあ、でも自分はこういう考えだからな……」という軸を持っとけばいいんですよ。

人生に疲れ切った人へ

――高い理想を目指す道もアリですよね?

ひろゆき氏:もちろんです。そういう人は、僕に悩み相談なんてしません(笑)。仕事や勉強に、バリバリと精を出していることでしょう。だから、最初から僕はそういう相手を想定していません。

 仕事や勉強で競争に追われているときは、僕のアドバイスはあまり響きません。ただ、競争の果てに一部の人は体や心を壊してしまったり、疲れ切ったりしてしまいますよね。そういう人が何かヒントを求めて僕のYouTubeなどに集まってきているんだと思っています。

 だから、「高い理想は捨てて、ほどほどに生きましょうよ」と繰り返し言っています。どうせダメ人間なんだから、ダメ人間同士で協力してダラダラ生きていきましょうよ、と。

――そこから這い上がりたい人もいたりしませんか?

ひろゆき氏:その思考が、自分を苦しめる気がするんですよね……。たとえば、年をとってからいきなりブレイクする人っていますよね。それって、上を目指して必死にもがいていたというより、自分の好きなことや信じていることを選んでそのまま突き進んでいただけだと思うんですよ。

 その人を第三者が勝手に表に引っ張り出すんです。「40歳でこんなことやってる人がいるぞー」「30年間も変なことやり続けている人がいるぞー」とか言って。

 周りを気にせずに好きなことをやっている人って、そんなに悩んでいませんよね。高い理想なんて持たずに、好きなことをやる。そうやって開き直っちゃえばいいと思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、29万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。