クリームソーダには、酒類をたしなまない層にも訴求できる力があるのだ。

「クリームソーダは、使うドリンクやアイスのフレーバーを変えればバリエーションが増やしやすい飲み物です。ほかにもフルーツを入れたり、アイスの上にトッピングを乗せたりと、アレンジの幅がとても広い。アルコールが苦手な人でも居酒屋で満足感が得られるようになっていくかもしれません」

 とはいえ、居酒屋は当然酒飲みたちの気持ちを無視した営業はできないはずだ。アルコールを愛飲する人たちにとって、クリームソーダは歓迎されるのだろうか?

「飲んべえの人にとっても魅力的な存在になるのではないでしょうか。アイスクリームが乗っているので、デザート感覚で楽しむことができますからね。『がっつりデザートというほどでもないけど、軽くアイスでも食べたいな』という人の希望に沿えるメニューになれるのではないでしょうか」

 デザート的立ち位置もこなせるドリンクの登場は、従業員にとっても有り難いという。

「実は居酒屋のフードメニューの中でも、デザートはオペレーションに手間がかかる商品が多いのです。ところが、クリームソーダはデザートの役割も担いながらオペレーションが簡単なので、従業員の手間を減らすこともできます」

 クリームソーダは、さまざまな面で居酒屋の救世主となるかもしれない。