ところが、アリョンカチョコレートの名前はバレンティナ・テレシコワの娘さんが由来なのだが、パッケージの赤ちゃんのイラストのモデルになったのは違う“エレーナちゃん”だったというからややこしい。この女性が大人になってから、写真の著作権は自分にあるので使用料を払うべきだとクラースヌィ・オクチャーブリ社に対して訴訟を起こすなど、何かとお騒がせでもある。

「アリョンカ」「スィロク」って何?ロシアのおやつが今なぜか大人気左がアリョンカチョコレートのパッケージに使われた写真、右が写真のモデルとなった女性 Photo by Y.T.

 気になる味は、これがとてもおいしい。プレーンなミルクチョコレート以外にも、レーズンやキャラメルが入ったバージョンもあって、値段も手頃なのでバラマキにはピッタリだ。筆者が学生の頃、ロシアに行くたびにアリョンカチョコレートを買って配っていたので、クラスの女の子に「気味が悪い」と言われたのはちょっとしたトラウマになっているが、それでも、今もロシアを訪問するたびについつい買ってしまう。