アシュワニ・グプタCOO新型「Z」を発表する日産のアシュワ二・グプタCOO

新型Zがニューヨークでお披露目
日産復活の象徴となるか

 日産自動車は8月18日、米ニューヨークで新型スポーツカー「Z」(日本名「フェアレディZ」)を世界初公開した。新型Zのワールドプレミアに登壇したアシュワニ・グプタ日産COO(最高執行責任者)は「日産は世界規模の変革プラン『NISSAN NEXT』を立ち上げた。その際にわれわれの事業としてわれわれの文化と製品を再定義することになった」と語り、「新型Zは、NISSAN NEXTの下、新たな情熱に基づき車両の開発設計が行われたモデルである」と強調した。

 Zは、日産を代表するスポーツカーだ。第7世代となる新型車は、新開発3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジン・405馬力を搭載する。すでに昨秋、この新型Zのプロトタイプを発表した際にも、内田誠社長が「Zは、私たち日産のDNAなのです」と新型Zに懸ける思いを公言していた。

 Zといえば、2015年に105歳で逝去された片山豊初代米国日産社長を思い出す。片山氏は日産の石原俊元社長のライバルだったが、米国でのZの生みの親で同車を大ヒットさせた。「Zカーの父」「ミスターK」とも呼ばれ、世界中のZファンから慕われた人だ。

 今回の新型Zワールドプレミアの発表会場に1969年10月に発表した初代「ダットサン240Z」の会場と同じニューヨークを選んだのも、この第7世代のZを世界に向けてアピールしたいという思いの表れからだろう。新型Zは2022年春に米市場に投入されるが、これに先立ち日本では今冬にも発売する予定だ。

 日産は、この新型Zを日産復活への切り込み隊長的な位置づけとしたい考えだ。

 18年11月にカルロス・ゴーン元会長の逮捕以来、日産は経営の混迷が続き、業績の回復に向けた構造改革や新型車投入計画の遂行が求められている。その中で、新型Zが日産新生の象徴的な位置づけとなることを期待しているのだ。