“生涯現役”を公言してきた鈴木修会長が
いよいよ経営第一線から身を引く
鈴木修スズキ会長といえば、およそ半世紀にわたってスズキをけん引してきたカリスマ経営者だ。その鈴木修会長が6月25日の株主総会で代表取締役会長を退任し、経営第一線から身を引く。
“生涯現役”を公言してきた鈴木修会長がここで経営第一線を退く決断をした理由とその心境は。鈴木修会長が社長に就任して以来、数多くインタビューしてきた筆者は、6月下旬の会長退任前にスズキ浜松本社を訪問して面談する機会を得た。
「49の失敗と51の成功で、51勝49敗だな」――。
鈴木修会長は、スズキに賭けた経営者人生を51勝49敗と自己採点して振り返ったのだ。