男性が、ある程度年を取ってくると逃れられないのが頭髪の問題。コロナ禍のリモートワークで、画面に映る自分の姿に「もうちょっとなんとかならんもんか」と思った人もいるのではないか。コロナ禍の心理的ストレスは頭髪にも影響を与えている……という論文もあるようだ。(フリーライター 武藤弘樹)
コロナ禍で薄毛の心配が拡大
ステイホームの影響か
国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が順次行われているが、新規感染者数は8月に入ってから幾度も過去最多を更新し、緊急事態宣言の範囲も拡大するなど、いまだ予断を許さない状況である。
長きにわたる自粛生活も今しばらく続きそうな見通しであるが、自粛は必然的に外でなく内に目が行きやすくなる。つまり自粛によって、家の中や自分の体の様子に多くの意識が割かれるようになった。
あるアンケートによると、コロナ前より「薄毛が気になるようになった」と回答した男性は61.5%にのぼったそうである(出典:メンズ美容サイト「MOTEO」とAGAメディカルケアクリニックとの合同調査、2021年1月)
どうやらステイホームで鏡を見る機会が増えたり、散髪に行く機会が減って髪が伸びがちになったことで、薄毛に気づく場合があるようだ。
今回はコロナ禍と老けた印象の髪(以下“老け髪”)の関係や、老け髪の対策などについて書き進めていきたい。