中国政府はドイツのバイオ医薬品企業ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンの承認を遅らせている。同社製は中国が承認する初の外国製コロナワクチンになるとみられているが、政府は自国製ワクチンへの信頼が揺らぐことを懸念している。事情に詳しい関係者によると、中国の保健当局はビオンテック製ワクチンの承認が自国製ワクチンに対する国民の不信につながり、自国製を利用して政府のワクチン接種目標を年内に達成する計画がつまづきかねないと不安視している。中国は7月までに、メッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づくビオンテック製ワクチンを承認するとみられていた。従来の手法で開発された中国製ワクチンの入院予防効果は実証されているものの、中国の公衆衛生専門家は、臨床試験でさらに高い効果が示されている欧米製ワクチンの導入を求めてきた。
中国、ビオンテック製ワクチンの承認進まず 自国製への不信懸念
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