勝手に生み出した「他人の価値」に振り回されるな

「適応障害になりやすい人」に共通するたった一つのマズい習慣発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす 生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳
【目次】
はじめに~毎日、生きづらさを感じているあなたへ
■第1章 あなたの「生きづらさ」の原因を探してみましょう
■第2章 考え方一つで幸も不幸、不幸も幸になる!
■第3章 世の中に溶け込むための擬態のススメ「とりあえずやってみる!」
■第4章 生きるのがさらにラクになる! 心の習慣
おわりに~あなたの人生に勝ち負けというのは、一切存在しません

──いやー、面白い。1ヵ月とか続けるだけでも、かなり変わりそうですね!

バク:変わりますよ。他人に対しての関わり方も変わります。私、職場でやたらきついこと言ってくる人は、だいたいチワワかスピッツみたいな小型犬だと思ってますからね。「あー、この人はチワワなんやな」「自分に余裕がないからキャンキャン吠えてくるんやな」と。これも一つの防衛手段ですよね。

 要するに、同じ土俵にあがっちゃダメなんですよ。同じ土俵で戦う価値がない生き物が吠えてるだけなのに、それにいちいち構う必要ないんですよ。

 だから、職場でひどいことを言われてすぐに真に受けてしまうとか、ストレスを感じてしまうという人は「部長ちゃんは今イライラしてるんでちゅかね~?」くらいに思っておけばいいと思います。

──そうか、いちいち「ああ、私のせいだ、直さなきゃ」と思わなくていいんですね。

バク:真に受ける必要ないですよ。直す必要もないです。どうせ、ひどいことを言ってくる人の意見ですから(笑)。

 生きづらさを抱えている人は、みんな自分の根本的な性格や考え方をがんばって変えようとして、結果、疲れ果ててしまうんですよね。でも、人間の本性はそんなに簡単には変わりませんし、変える必要もないんです。

 重要なのは、「周囲に溶け込む擬態」の工夫をすること。「自分らしさ」を貫く必要はなく、表面上「私はこの社会でうまくやっています!」と見えるように擬態して、世の中に適応すればそれでいいんですよ。勝手に生み出した「他人の価値」を相手に独り相撲をして、感情に波風立てるなんて馬鹿みたいじゃないですか。

 今回の本を読んで、ひとりでも多くの人が自分のために生きられるようになったらいいなあと、心からそう思います。

「適応障害になりやすい人」に共通するたった一つのマズい習慣バク@精神科医
元内科の精神科専門医
中高生時代イジメにあうが親や学校からの理解はなく、行く場所の確保を模索するうちにスクールカウンセラーの存在を知り、カウンセラーの道を志し文系に進学する。しかし「カウンセラーで食っていけるのはごく一部」という現実を知り、一念発起し、医師を目指し理転後、都内某私立大学医学部に入学。奨学金を得ながら、勉学とバイトにいそしみやっとのことで卒業。医師国家試験に合格。当初、内科医を専攻したが、医師研修中に父親が亡くなる喪失体験もあり、さまざまなことに対して自信を失う。医師を続けることを諦めかけるが、先輩の精神科主治医と出会うことで、精神科医として「第二の医師人生」をスタート。精神科単科病院にてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事。アルコール依存症などの依存症患者への治療を通じて「人間の欲望」について示唆を得る。現在は、双極性障害(躁うつ病)や統合失調症、パーソナリティ障害などの患者が多い急性期精神科病棟の勤務医。「よりわかりやすく、誤解のない精神科医療」の啓発を目標に、医療従事者、患者、企業対象の講演等を行う。個人クリニック開業に向け奮闘中。うつ病を経験し、ADHDの医師としてTwitter(@DrYumekuiBaku)でも人気急上昇中。Twitterフォロワー4万人。『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす​生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』が初の著書。

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「適応障害になりやすい人」に共通するたった一つのマズい習慣