雑談人間関係の構築に影響を与える要素に「雑談力」がある(写真はイメージです) Photo:PIXTA

長期化するコロナ禍で人との距離を縮めるのが難しい昨今ですが、対面でもオンラインでも、相手との距離を縮めるポイントは実は「敬語」です。“コミュニケーション上手”な人ほど、正しい敬語に縛られず、サラリと敬語をくずして相手といい関係を築いています。そこで今回は、コミュニケーションコンサルタント・藤田尚弓さんの著書『いい人間関係は「敬語のくずし方」で決まる』(青春出版社)から、さりげなく敬語をくずすポイントを抜粋紹介します。

雑談力が高い人ほど仕事ができる

 仕事とは関係のない雑談をしておくこと、お互いに親近感を持っておくことは、仕事をする上で有利に働くことが少なくありません。ビジネスの現場で、人間関係の構築は大きなテーマです。

 その中でも結果に影響を与える要素に「雑談力」があります。いわゆる会話がうまい人たちの中には様々なタイプの人がいますが、共通することの一つは、話題をオン(ビジネストーク)からオフ(雑談などプライベートの会話)にスイッチさせるスキルです。営業成績の良い人の会話記録を分析してわかったのが、「良好な関係を築くのがうまい人たちは、そうでない人たちに比べて、お客様と個人的な話をする回数が多い」ということでした。

 また、管理職研修のための調査をしたときにも、「管理職としての評価が高い人ほど、雑談を大切にしている」という傾向が見られました。皆さんの仕事相手を何人か思い出してみてください。ちょっとしたミスがあっても許せる人もいれば、些細なミスでもカチンときてしまう人もいるのではないでしょうか。