2022年も栄東は初日入試を分割実施へ
1月10日は例年、埼玉での中学入試解禁日となっている。関西圏では、大阪と兵庫が2022年も大学入学共通テスト初日の日程を合わせるため、1月15日(土)が入試解禁日となる。埼玉はそれよりも早いため、新型コロナウイルス禍以前では、首都圏はもとより全国からもお試し受験生がやってきていた。
中でも、次ページの図1のように毎年1万人を超える志願者(出願者)を集めている栄東(さいたま市見沼区)が全国最大級の規模で、毎年首都圏中学入試の皮切り役を務めている。
21年は新型コロナ感染防止の観点から、栄東は初日の入試を10日と12日のどちらでも受験できるように分けた。その結果、地元受験生の併願パターンに変動が起こり、いくつかの学校では特需のように志願者数が伸びている。22年も栄東は初日の入試を2分割するが、今度は10日か11日の選択となる。これに合わせて他校との併願パターンはやはり変動することになるだろう。
東京に隣接する神奈川・埼玉・千葉の各県は、例年なら都県境の多摩川・荒川・江戸川を渡ってやってくる受験生を一定数受け入れてきたが、21年は川を越えない傾向が強まり、その分、全体的な志願者数が減少している。
図1には埼玉と千葉の上位5校を載せてある。両県とも圧倒的に共学校が多く、千葉は男子校がゼロで女子校が2校、埼玉は男子校と女子校がそれぞれ3校ずつと少ない。そのため、上位を占めるのは圧倒的に共学校となる。18年から4年間の推移を見ると、勢いのある学校が浮かび上がってくる。