生活必需品の価格高騰
貧困化する中間層に打撃
日本経済は、「中産階級の貧困化(Screwing)」と食品やエネルギー価格などの生活必需品の価格上昇(Inflation)が重なった「スクリューフレーション(Screwflation)」の脅威にさらされている。
全体の物価は低迷している中で、生活必需品の価格高騰が中間層の所得をむしばんでいるのだ。
グローバル化、技術革新、非正規雇用の普及という3つの大きなトレンドが、「スクリューフレーション」の原因とされているが、この問題は、低中所得者の購買力低下などで所得格差拡大にもつながっている。
「失われた20年」を経て中間層が貧困化してきた日本にとっては、コロナ後、この問題解決は重要な課題だ。