「デフレで苦しむ日本経済」と決まり文句のように言われてきた。
しかし、消費者が嫌うのはデフレではなくインフレだ。だから、企業は価格の引き上げを避けようとする。
しかし、こうした価格戦略が、販売価格は変わらなくても量を減らす「単価のアップ」やサービスなどを落とす「質の劣化」という「ステルス・インフレ(隠れた物価上昇)」を引き起こす。
このことに消費者は肌感覚で気が付いている。「体感物価」を見ると、日本は立派なインフレだ。
消費者物価は
今年も上がりそうにない
日本の物価はなかなか上がらない。
昨年12月の消費者物価は、生鮮食品を除いたベースで前年比+0.7%と小幅な上昇であり、さらにエネルギーも除けば+0.3%とほとんど横ばいだ。