胎児期から小児期の受動喫煙で子どものADHDリスクが高まるPhoto:PIXTA

 胎児期から小児期にかけて受動喫煙に曝露された児は、曝露されなかった児と比べ、注意欠如・多動症(ADHD)を有する確率が高まる可能性があるという研究結果が、「JAMA Network Open」に5月20日報告された。

 中山大学(中国)のLi-Zi Lin氏らは、遼寧省の小学校と中学校に通学する6~18歳の児童・生徒4万8,612例を対象に横断研究を実施した。受動喫煙曝露とADHDの症状に関するデータは、保護者に配布した質問票から収集した。胎児期、出生後早期(生後2年間)、現在(小児期)の受動喫煙への曝露とADHDとの関連を調べたが、これら3つの時期全てで曝露されていた場合は「常に曝露」、1つまたは2つの時期で曝露されていた場合は「曝露歴あり」、全くなければ「曝露なし」と定義した。また、多動・衝動性の有無と注意欠如の有無の組み合わせによりADHDを3つのサブタイプに分け、それぞれについての関連も検討した。分析には一般化線形混合モデルを使用し、連続変数にはt検定、カテゴリー変数にはX2検定を用いた。