地味なイメージの一新目指す「JR相模線」、その100年の歴史とはPhoto:PIXTA

JR相模線は9月28日で開業100周年を迎える。地味ながら、1日約3万人が利用する鉄道の歴史とは。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

今年11月から
新型車両を導入

 JR東海道線茅ケ崎駅とJR横浜線橋本駅を結ぶJR相模線は9月28日、開業100周年を迎える。JR東日本は同日以降、車両1編成に社員考案の記念ヘッドマークを掲出して運行するとともに、茅ケ崎駅相模線ホームの発車メロディーを地元出身の加山雄三氏作曲の「海 その愛」に変更。その他、スタンプラリーや記念イベントの実施、記念グッズの発売などさまざまな催しで100周年を盛り立てる。

 また同社は9月17日、相模線に新型車両E131系を導入し、11月18日から運行を開始すると発表している。2021年度中に12編成を投入し、1991年に運行を開始した現行車両205系500番台を置き換える。

 今年3月に外房線・内房線・鹿島線に投入され、2022年春には東北本線・日光線に投入が予定されているE131系は、車いすやベビーカーが利用できるフリースペースやドア上部の大型ディスプレーなど最新の旅客設備を採用するとともに、将来的なワンマン運転化にも対応した首都圏近郊ローカル線向けの次世代車両だ。