テーマ6 クラウドファンディング

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、人々の心に大きな変化が見られたと思います。

 その1つが、コロナ禍で増加したクラウドファンディングです。“頑張っている人を応援する”。この気持ちは人間が本来持っているものですが、コロナという危機に直面する中で、人々の想いはより強くなりました。

 コロナによってダメージを受けた企業や個人の支援策としてもクラウドファンディングは盛り上がっており、実際に、購入型のクラウドファンディングのプラットフォームを運営している企業の業績が堅調です。新しい時代では「なんとなくの消費」ではなく「意志をもった消費」へと変化しているのです。

 それは、投資でも同じことが起きています。新しい投資である「ベンチャー投資(エンジェル投資)」は、安倍政権の日本再興戦略の中で、誰でも投資ができる仕組みが整いました。それが、株式投資型クラウドファンディングです。

 コロナ禍でも、ベンチャー企業を応援するといった動きは増加傾向にあります。“想いを乗せたお金”は新しい時代の大きなトレンドの柱となるでしょう。

テーマ7 GIGAスクール構想

 これは、2019年に掲げられた「児童生徒向けの1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、多様な子どもたちを誰1人取り残すことなく、公正に個別最適化された創造性を育む学びを、全国の学校現場で持続的に実現させる」構想です。

 デジタル端末1人1台の実現、校内Wi-Fiネットワークの整備を促進することを目標にしています。

 コロナ禍で家庭でのオンライン学習支援や、GIGAスクールサポーターの配置などが追加されましたが、デジタル端末の在庫不足で、2021年3月末までに1人1台を配備することは困難になっているほど、供給が足りていない状態です。

株式投資でこれから要注目<br />5つのテーマは、これだ!馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト
フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員
日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト
フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社FISCOのアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から2021年6月16日に上梓。