「35歳からどんどん落ちぶれていく人」が見失ってしまっていること・ワースト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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35歳からどんどん落ちぶれていく人
35歳を過ぎたあたりから、明確に差が開き始めます。
伸び続ける人と、なぜか停滞し、そのまま落ちていく人。
能力の差でしょうか。
環境の差でしょうか。
『ゆるストイック』という本が指摘するのは、もっとシンプルな違いです。
それは、「試行回数」です。
本書は、いわゆる「運のいい人」をこう定義します。
「運のいい人」とはどんな人を指すのでしょうか。ここで言う「運のいい人」とは、「チャンスに遭遇する確率が高い行動をしている人」のこと。つまり、「試行回数の多い人」のことを指しています。
落ちぶれていく人が見失っているもの・ワースト1は、「回数」です。
成功はくじ引きに近い
35歳を超えると、多くの人が「効率」を求め始めます。
外さない選択。
失敗しない挑戦。
確実性の高い行動。
しかし本書は、成功をこう捉えます。
たとえば、サイコロを振り続けていれば、いつか目当ての目が出ます。それと同じように、トライし続ければ、いつかは目的を達成できる可能性が高まります。
しかも、人生の「くじ引き」には回数制限がありません。つまり、何回でも挑戦できるという「バグ」があるようなものなのです。
――『ゆるストイック』より
ここで重要なのは、「回数制限がない」という点です。
にもかかわらず、落ちていく人ほど、くじを引く回数を減らします。
失敗が怖い。
評価が気になる。
時間がないと言い訳をする。
結果、試行回数が激減し、「運」が遠ざかります。
回す人だけがループに入る
本書はさらに、成功後の構造にも触れています。
自分が好きで得意なことならば、試行錯誤も続けられます。
宝くじも、無制限に引き続ければ、いつかは当たりを引くかもしれません。
当たり(成功)を引くと、世間は、「あいつは才能があったに違いない」と錯覚してくれます。
そうすると、さらなるチャンスが舞い込んでくるようになり、当たりを引く確率はどんどん上がっていきます。
実績が出ると、「独自性」が強化されます。引くから当たるし、当たったからさらに当たりやすくなるというループに入っていきます。
――『ゆるストイック』より
ここに構造があります。
引く → 当たる → 信用が生まれる → チャンスが増える → さらに当たりやすくなる。
35歳以降に伸びる人は、このループに入っています。
落ちぶれる人は、最初の「引く」をやめているのです。
ワースト1は「回数を減らすこと」
才能でも、環境でもありません。
見失っているのは、「回数を回し続ける姿勢」です。
ゆるストイックとは、気合いで突っ走ることではありません。
淡々と、何度もくじを引くことです。
人生には回数制限がない。
この「バグ」を使わないことこそが、最大の機会損失なのです。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








