キャッシュレス決済で「後払い地獄」に陥らないための3つのルール写真はイメージです Photo:PIXTA

最近、現金を使わずに買い物できるお店が増えています。キャッシュレス決済やリボ払いなど、便利な支払い方法が充実してきていますが、これらは「後払い」という点が大きな落とし穴です。お金の価値を意識してマネープランを組み立てなければ、家計が傾きかねません。(社会保険労務士 井戸美枝)

便利な決済でも、支払いを遅らせると痛い出費

 クレジットカード、電子マネー、QR・バーコード決済…など、キャッシュレス決済の手段が増えました。銀行を介さず簡単に送金ができる電子マネーも登場し、ますます便利に決済できるようになっています。

 ただ、キャッシュレス決済は、その多くが「後払い」。利用方法によっては、収入を超えた買い物ができてしまいます。

 以前、某通販サイトの「ツケ払い」が話題になりました。この支払い方法では、購入商品の支払いを最長2カ月遅らせることができます。決済のタイミングをずらせる一方で、収支が分かりづらくなり、つい買い過ぎてしまった人もいたようです。

 ちなみに、ツケ払いの手数料は1注文につき324円。1注文あたりの手数料は安く感じても、何度も利用しているうちに無視できない金額になります。これは、現金での取引、あるいはクレジットカードの一括払いであれば、本来発生しない手数料。 場合によっては、お金を使い過ぎてしまっているのに、さらに手数料も支払うという悪循環に陥ってしまいます。