インフルエンザとコロナの相違点と類似点とは?大人と子どもで違う!Photo:PIXTA

 インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、病名も異なれば原因ウイルスも異なる。しかし両者は、自分自身を守るための手段を含め、多くの共通点がある。米メイヨークリニックのPriya Sampathkumar氏は、「両者のウイルスはともにさまざまなタイプがあり、いずれも感染症を起こし得る」と解説する。

 米疾病対策センター(CDC)によると、インフルエンザとCOVID-19はともに軽症で済むこともあれば重症化することもある。いずれも倦怠感、体の痛み、発熱、悪寒、咳、頭痛が現れやすく、COVID-19では息切れ、鼻水、嗅覚・味覚障害がより多く見られる。ただしSampathkumar氏によると、「症状だけから両者を区別することは難しい」とのことだ。さらに感染経路も類似していて、どちらのウイルスも上気道で増殖し、咳や会話の際の飛沫によって伝播する。

 また、両者ともに、感染した人に症状が現れる前に他者に伝播する可能性がある。CDCによると、インフルエンザウイルスは発症の1日前から7日間が他者に伝播するリスクが高い時期であるのに対して、新型コロナウイルスは発症の約2日前から伝播のリスクがあり、発症後の少なくとも10日間はそのリスクが続くという。