初心者は投資信託の積立投資が
無難だが…
筆者は、投資初心者には投資信託の積立投資を勧めている。リスクを抑えるための銘柄分散と時間分散が、両方とも簡単にできるからである。
数多くの銘柄に投資するには巨額の資金が必要だが、投資信託なら「多くの投資家から資金を集めてプロが多くの銘柄に投資する」ので、個々の投資家は少額の投資で多くの銘柄に投資したのと同様の効果が得られる。
積立投資であれば、株価が安いときも高いときも買うことになるので、「買ったときが、たまたま株価の高い日だったので大損した」といったリスクを避けることができる。
しかし、自分の判断で個別株投資をしたい、と考える投資家は多いだろう。投資初心者は自分で判断すると間違える可能性が高いので、筆者としてはおすすめしにくいし、投資をするとしても小遣いの範囲内で楽しむ程度にとどめるべきだと考える。
どうしても老後資金を投入するという場合には、銘柄分散と時間分散をしっかり心がけるべきだ。あとは、値上がりすると焦って買いたくなり、暴落するとろうばい売りをする、といった初心者の陥りやすい誤りには十分気を付けることが重要だ。
本稿は、以上である。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織などとは関係がない。また、当然であるが、投資は自己責任でお願いしたい。
