――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは、環境・社会・ガバナンス(ESG)への投資におかしな点があることを示す好例だ。同社は率先して顧客重視の炭素排出量削減を掲げ、他の石油スーパーメジャーに比べて化石燃料からの脱却を積極的に進め、パリ協定の削減目標の達成に最も近い位置につけている。同社のESG評価は、米電気自動車(EV)大手テスラや米燃料電池機器メーカーのプラグパワーをも上回るほどだ。  その結果はどうか。