投票は3つの思想で考えろ!
坪井 日本は「党ごとの思想」のくくりがとても曖昧だから、同じ党でも主張する政策が全然違ったりもする。経済政策ひとつとっても、同じ政党に規制緩和を進めたほうが良い、という人もいれば、保護政策だ、という人もいる。
こういう状態で困るのは、選挙で投票するときだよね。「この党にしよう!」って決めにくいから。
―そうなんですよ!どの党が何をしているのかピンとこないからどこに入れれば良いか全然分からないんです。分からないから興味を持てない。どうすれば良いんでしょう。
坪井 今回の総選挙はまたまた政界再編のもとで行なわれるよね? 民主党からは小沢一郎さんの一派が分裂したし、第3極が勢力を拡大している。第3極も三つに分かれているけれどね。最近の各種世論調査によると、有権者の最大関心事は「景気・経済」。すでに日銀政策をめぐって論戦が起きているよね。
ここで政党、つまり「政治思想」と「経済思想」が整理されて有権者に提示されると、投票しやすくなるんだけどね。
有権者は、「保守」「リベラル」「社会民主主義」の違いをよく踏まえて、各党の政策を分析するといいですよ。この3つの思想については、この本にくわしく書いてあります。
それでは、次回は「どのような視点で投票すれば良いのか」についてお話しましょう。
(次回は12月6日更新予定です。)
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