ビジネスにおいて、「出身大学という“学歴”で人を評価するのはいまやナンセンス」と言われながらも、まだまだそれで人材を判断する企業が多いのも事実だろう。では、なぜ企業でそれほど「学歴」が重視されてしまうのか。なぜ「良い大学」に入ることが重要視されたのか?今回は、どうしても学歴が重視されてしまう理由と、本来、学歴が持つ意味を考えてみたい。
「学歴」の
本来の意味とは?
もともと「学歴」とは、そこで学ぶことのできる学問的知識だけではなく、そこで得られる人脈の価値という意味で重視されてきたものだ。ここではまず、明治時代から現在まで、ビジネスではどのような人や人脈が求められてきたのかという歴史的経緯から見ていこう。