使わない方がメリットがあるポイントも?

 使ってこそのポイントだが、最近はすぐに使うのではなく、「ポイント運用」に乗り出す事業者も増えている。ポイントを使った投資体験で、相場に応じてポイント数が増減するというものだ。実際の積み立て投資のように、毎月積み立てできるポイントもある。

 とはいえ、せっかくもらったポイントを減らしたくないというのも人情だ。そこを突いたのが、楽天が10月から始めた新サービス「楽天ポイント利息」。まさに銀行預金のようにポイントに利息が付くという。100ポイント以上1ポイント単位から開始でき、月末までに預けたポイントに対し、月利0.009%の利息ポイントが翌月5日に利息口座に進呈される。

 ただし、利息は1ポイント単位で、端数は翌月繰り越しとなり、1ポイント以上となった時点で進呈となっている。「利率は年利0.1%以上」とあるので計算してみた。

 例えば1000ポイントを預けると、翌月0.09ポイントが付く。元本はそのままで、12カ月繰り越しつつ加算していくと、やっと1.08ポイントに達する。年間で1000円に対して1ポイントの利息だから、確かに0.1%以上付くわけだ。

 とはいえ、やはりポイントは使わなくては節約実感が湧かないことに変わりはない。そうなると、お金を使って節約したい人はポイントへ、なるべく現金を残しておきたい人はキャッシュバックへ、というすみ分けになりそうだ。あるいは、消費意欲が高く欲しいものが多い世代はポイントで、消費は一段落したから老後のためにお金を残したいプレシニア世代はキャッシュバック、という選択もありそうだ。

 自分がどっち派かは、皆さんの判断にお任せしよう。