ライフプランを考える上で、家を購入するか、賃貸にするかという2択を迫られる瞬間が来るでしょう。ただ、「家を買いたい」と思った場合はいくつかお金の問題を乗り越えなくてはなりません。多額のローンを組むことになる人がほとんどですが、家を買うためには、具体的に何をいくら準備すれば良いのでしょうか。『すみません、2DKってなんですか?』(サンマーク出版)より抜粋してお届けします。
家を買うとき、何を払うんですか?
まずは「頭金」
『すみません、2DKってなんですか?』の企画・編集を担当した人。29 歳、2児の父。長男が3歳になり、最近次男が生まれたことで、「今の家が狭くなってきた」ことを実感。マンションにしか住んだことがなく、理想は「庭付き・地下室ありの一軒家」。
住宅ジャーナリスト、マンショントレンド評論家。既存マンションの実態、穴場の街ランキングや新築マンション情報など、マンショントレンドにおいても見識が深い。
梅田 家を購入する時は、ローン以外にも、自分で払うお金を用意しておくんでしたよね。たしか「1円でも多いほうがいい」とか。
日下部 「頭金」ですね。住宅の購入価格のうち、自分で最初に用意できる現金のことです。「いくら」というルールはなく、ゼロ円でも審査が通ることはあります。当然、頭金を多く用意するほど、毎月の返済は楽になります。
梅田 ちなみに、頭金の平均額っていくらぐらいですか?
日下部 「2019年首都圏新築マンション契約者動向調査(SUUMO調べ)」によると、平均は1151万円。ただし「200万円未満」の人は33.3%もいます。200万~600万円未満の22.7%とあわせると、56%で半数を超えています。
梅田 平均1000万円超えと聞くと、ビビります…
日下部 首都圏なので物件価格が高いのと、それを買えるくらいお金持ちの人が平均値を上げているんだと思いますよ。よく言われるのは「頭金は、物件価格の1~2割」が目安です。