立憲民主党の代表選で、泉健太氏が新代表に選出された。かつて衆議院選挙で同じ選挙区において議席を争った元衆議院議員の宮崎謙介氏が、立憲民主党が信頼回復するために行うべき三つのことを手紙にしたためた。(元衆議院議員 宮崎謙介)
立憲民主党の新代表に
お願いしたい三つのこと
立憲民主党代表
泉健太様
前略
師走の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度は、立憲民主党の代表へのご就任おめでとうございます。岸田文雄総理の誕生、牧島かれんデジタル大臣などの組閣の人事、そして、泉健太代表の誕生と予想が次々と的中している令和の田崎史郎こと、宮崎謙介です。覚えていらっしゃいますか。
さて、貴殿と初めて会ったときから10年の歳月が流れました。思えば長いようで短い気もします。かつて2度の衆院選挙で貴殿としのぎを削って戦い、ともに私が辛勝したことは、今となっては良い思い出です。
これまでも、貴殿には『合流新党トップを狙う泉健太氏へ、「かつてのライバル」宮崎謙介からの手紙』を書いたこともありました。また、代表選が行われている間にも『「立憲民主党の新代表」が行うべき3つのこと、宮崎謙介元議員が解説』で所見を述べておりますが、僭越ながら貴殿には期待しております。
野党の反対によって停滞していたことが多々ある中で、新しい顔となった貴殿だからこそできることが山ほどあります。特に、先述の『「立憲民主党の新代表」が行うべき3つのこと』の記事からは、官僚からも「よくぞ言ってくれた」「本当にその通り!」「このことがもっと世間に知られてほしい」などと国内外から寄せられました。
海外赴任をしている方からも激励のコメントが届いたことには驚きましたが、つまりこの数十年間、野党による「反対のための反対」によって成し遂げられていなかったことを、貴殿なら前に進めることができるのです。私が過去に書いた記事内容と重複する部分もありますが、貴殿にお願いしたい「三つのこと」を以下にまとめてみました。