立憲民主党の執行役員会で辞任の意向を表明する枝野幸男代表(奥左)。同右は福山哲郎幹事長=11月2日午後、衆院議員会館,枝野幸男,福山哲郎立憲民主党の執行役員会で辞任の意向を表明する枝野幸男代表(奥左)。同右は福山哲郎幹事長=11月2日午後、衆院議員会館 Photo:JIJI

想定内だった
維新の躍進

宮崎謙介宮崎謙介氏

 衆院選が終わりましたね。一時、自民党単独過半数は野党共闘によって阻止されると緊張感が走りましたが、最終的にふたを開けてみると自民党・公明党の圧勝に終わり、野党共闘を進めていた立憲民主党と共産党は議席を減らすこととなりました。

 メディアやコメンテーターがこぞって野党共闘を持ち上げていましたが、結果として野党共闘が数字として伸び悩んだことを受けて意見が逆転しています。

 恐らく、ここに日本維新の会という第三極が存在しなければ、野党共闘は猛威を振るうことになっていたでしょう。自公と立憲共産チームが戦っている間に漁夫の利を得たのは維新だったのです。

 ダイヤモンド・オンラインで前回に書いた『衆院選の「自民党の勝敗」を、日本維新の会が左右しそうな理由とは』で、私は今回の衆院選で「第三極の日本維新の会は躍進します。そして存在感を高めてきます」と書きました。

 維新が躍進することは、「令和の田崎史郎」を豪語する私からすれば、明らかでした。そして今回の選挙結果から導き出された結論は大きく三つあるといえるでしょう。