Google Meet の録画機能の無料提供はまもなく終了
そんな Google Meet が今、注目を集めているのが、録画機能の有料化です。
Google Meet はこれまで、教育機関向けライセンスに限り、録画機能を無料で使えていました。しかしこれは Google が休校中の遠隔学習等を支援しようと期間限定での提供を申し出てくれたからです。当初、2020年9月末までの予定でしたが、感染状況を考慮してさらに期間が延長されました。それが、2022年1月9日でとうとう終了。来年からは有料版を購入する以外、録画機能は使えなくなります。
通常、Google の基本サービスを使うのに、費用は一切かかりません。無料の Google アカウントを1つ作成すれば、ログインすることで、サービスがあなた専用にパーソナライズされ、重要な情報にどこからでも簡単にアクセスできるようになります。
しかし、組織で活用する場合、より「高度なセキュリティと管理機能」を追加したいというニーズが生まれます。そんなときは、有料版ライセンスを取得すれば解決します。
特に教育機関向けの「Google Workspace for Education」には教師のニーズに応えてカスタマイズされた機能が数多く用意されています。これらの機能は無料で提供される「基本サービス(コア機能)」と有料で提供される「追加機能」に分けられています。
Google Meet で開催したオンライン授業や会議は、数クリックするだけで録画できます。録画は自動的に Google ドライブに保存され、そのデータは必要な相手といつでも共有して、見返すことができます。
知ってしまえば、録画機能の便利さはもう手放せない。これからもずっと使い続けたい。そう思うのも当然と思いますが、コロナ禍で延長されていた無償提供期間が終了することで、今後を検討する必要に迫られる学校様も出てくると思います。
Google Workspace for Education の有料エディションは3つ存在しています。録画機能を使い続けたい場合、このうち、いったいどれを選べばいいのでしょう。他に、かしこい代替案はあるのでしょうか。
2021年12月現在のエディションは、下図のような関係になっています。
無料である Education Fundamentals がすべてのサービスのベースとなっており、これに有料のサービスを追加する形です。
Google Meet の録画機能は、Teaching and Learning と Education Plus のエディションに含まれています。つまり、Education Standard を追加購入しても、Google Meet の録画機能は利用できませんので、ご注意ください。
一番のおすすめは、組織全体で Education Plus を導入することです。
Education Plus は、最も効果的で統一された学習環境を教育機関のコミュニティに提供するエディションになるからです。
ただ、組織に所属する全児童生徒全員がライセンス取得対象となるため、予算の確保には時間がかかるかもしれませんね。そんな時は、Teaching and Learning を購入することをおすすめします。
Teaching and Learning は1ライセンスから、必要なユーザー数での購入が可能な教職員向けのライセンスです。「会議の主催者」がこのライセンスを使うと、録画が可能になります。一般的には授業を行う先生の人数分だけ購入する事が多いと思いますが、オンライン授業の主催者になる先生を絞って購入することも可能です。