ニューノーマルの時代にはこれまでの勝ちパターンは通用しない。変革期に必要な新しい思考回路が求められている。それがアーキテクト思考だ。アーキテクト思考とは「新しい世界をゼロベースで構想できる力」のこと。『具体⇔抽象トレーニング』著者の細谷功氏と、経営共創基盤(IGPI)共同経営者の坂田幸樹氏の2人が書き下ろした『構想力が劇的に高まる アーキテクト思考 具体と抽象を行き来する問題発見・解決の新技法』がダイヤモンド社から発売された。混迷の時代を生きるために必要な新しいビジネスの思考力とは何か。それをどう磨き、どう身に付けたらいいのか。本連載では、同書の発刊を記念してそのエッセンスをお届けする。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。
前回は、多様性を高めるために外国人を採用しても変化が起きない理由について解説しました。それらは、
①解決したい課題が明確になっていない、
②外国人や女性を採用することを一概に多様化と捉えている、
③二強対立構造を作れていない、
の3点でした。
今回は、「どのようにして多様性を高めれば変化を生み出すことが出来るか」について考えてみましょう。