抽象レベルで多様性を捉える
国籍や年齢、性別は分かりやすい軸ですが、例えば日本で生まれ育った外国籍の人は日本人と同じような考え方をするかもしれません。
一方で女性に囲まれて育った男性は、男性に囲まれて育った男性とは違った考え方をそれぞれするかもしれません。
組織の多様性を高めるには上図にあるように、バイアスにとらわれずに観察して、それぞれの組織に合った軸の選択を試みてみましょう。
具体的な個別事象から軸を抽出する方法は、
①サンプル事象の抽出、
②サンプルからの属性の抽出、
③そこからの抽象化による軸の選択
の、大きく3つのステップを踏むことになります。
この作業を通して、自社が目指す「多様性」という言葉が示す軸を明確にしましょう。
慣れるまでは難しいかも知れませんが、一度慣れてしまえば物事を多面的に見ることができるようになります。拙著『アーキテクト思考』でも新たな軸を選択するための練習問題を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。