できれば弁護士の世話にはなりたくない。そう思っている人が大半だろう。だが、トラブルや災いは突然、襲ってくる。一生涯、無縁でいられる保証もない。このコーナーでは、新司法制度で揺れる弁護士業界の現状、自分に合った弁護士の見つけ方、いざというときに知っていると得する法律の基礎知識などを取り上げる。

第1回は、新司法制度で様変わりした弁護士業界の現状をレポートする。競争激化による収入減から、新たな法曹需要を開拓する試みも始まっている。

2000人の司法修習生のうち
464人が“無職法曹人”

 上等なスーツをぴしっと着こなし、経済的な不安などみじんも感じさせない。そんな弁護士のイメージが崩れ始めている。弁護士が貧乏になってきたのだ。

 司法修習の修了生たちは、裁判官か検察官、そうでなければ弁護士になる。それが当たり前だと思われてきたが、それが常識でなくなってきた。日弁連の調査では2011年、約2000人の司法修習修了生のうちの23%、464人が、裁判官にも検察官にも弁護士にもなっていない“無職法曹人”だった。