伸びるノンアル市場でじわじわブーム!「オルタナティブアルコール」とは?世界的ブームになっているオルタナティブアルコール。さまざまな製造方法があるが、ビネガーをベースに果物や植物で香りと味をつけた、新しいタイプのドリンクである

欧米で大ウケ!お酒のようなノンアルドリンク
「オルタナティブアルコール」とは?

「オルタナティブアルコール」という言葉をお聞きになったことはあるだろうか。これは、いま注目を集めるノンアルコールドリンクの一種である。

 オルタナティブとは「既存の代わり」という意味だが、従来のドリンクと違い、お酒のような複雑味と香りを楽しむためにできたのが、オルタナティブアルコールである。

 イギリスをはじめとする欧米では、ノンアルコールバーで提供されるほどブームになっており、新たな食文化として海外に波及している。この2、3年、日本でも少しずつ広まっている状態だ。

 どういったドリンクなのか? 専門家に取材を行った。

 2018年に開設された、日本で初めてのオルタナティブアルコール専門商社「アルト・アルコ」代表取締役の安藤裕さんに、オルタナティブアルコールの取り扱いを始めた経緯を詳しく聞いてみた。

「私は以前、ワイン専門商社に勤務していたのですが、お客様から『ノンアルコールドリンクはないの?』と聞かれることが多かったのです。海外で新しいアルコール文化が流行していることは知っていましたので、日本でもいずれ普及するのではないかと考え、起業しました」(安藤さん、以下同)