マツダPhoto:123RF

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、7〜9月度の自動車編だ。

マツダに異変!9月度業績50%減が
「見かけ以上にしんどい」ワケ

 自動車の主要5社が発表した7〜9月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯トヨタ(トヨタ自動車)のトヨタ国内販売台数
 7月度:前年同月比109.4%(9.4%増)
 8月度:同106.7%(6.7%増)
 9月度:同63.5%(36.5%減)

◯ホンダ(本田技研工業)の国内自動車販売台数
 7月度:前年同月比99.8%(0.2%減)
 8月度:同93.8%(6.2%減)
 9月度:同66.6%(33.4%減)

◯日産(日産自動車)の国内販売台数
 7月度:前年同月比82.2%(17.8%減)
 8月度:同99.9%(0.1%減)
 9月度:同86.2%(13.8%減)

◯スズキの国内販売台数
 7月度:前年同月比73.4%(26.6%減)
 8月度:同83.3%(16.7%減)
 9月度:同59.5%(40.5%減)

◯マツダの国内販売台数
 7月度:前年同月比83.3%(16.7%減)
 8月度:同74.6%(25.4%減)
 9月度:同50.0%(50.0%減)

 9月度の実績において、今回取り上げる5社全てが前年実績を大きく割り込んだ。中でも、マツダは50.0%減と半減しており、苦戦の様子が見て取れる。しかし、業績を時系列で確認していくと、マツダは「見かけ以上にしんどい」状況に追い込まれていることがわかる。