支持率維持の岸田政権
問われる立憲民主の覚悟
令和の田崎史郎こと宮崎謙介です。岸田文雄首相誕生から組閣人事、野党代表から幹部人事に至るまで予想がことごとく当たった2021年でしたが、22年の目玉は「参議院選挙」です。次なる参議院選挙を私の視点から予想してみました。
横綱相撲を取る自民党としては基本的に参議院選挙においてやることは変わらないでしょう。岸田内閣は淡々と、着実に政権運営をし、コロナ対応や経済政策を推進していれば大きく支持率が下がることはないでしょう。
オミクロン株の迅速な入国規制は細部において批判を受けましたし、18歳以下への10万円の給付については批判もあれば柔軟な対応と評価する声もありましたが、これまでの政権運営は総じて高評価でした。
その証左として、NHKの21年12月の世論調査では内閣支持率は50%と、不支持の26%を大きく上回っています。これは「頼りなくて面白味がないと思っていた岸田さんだけど、もしかしたら意外とちゃんと迅速に判断して動けるんじゃないか」と良い意味で期待を裏切られた国民の感情なのではないでしょうか。
閣僚のスキャンダルや自民党内の反岸田派による大規模なクーデターでも起きないかぎり、岸田政権は22年夏の参議院選挙まで大きな事故に遭わずに航海を続けることができるでしょう。
となると、やはり敵は野党ということになります。新しい立憲民主党の執行部の下、どこまで野党改革が進むかが一つの大きな鍵になるでしょう。