トラックドライバー不足と2024年問題への対応、そして温室効果ガス削減に向け、内航海運にはトラック輸送からのモーダルシフトの受け皿となる役割が期待されている。こうした社会的要請を背景に、昨今では、フェリー・RORO船の新航路開設や新造船が相次いでいる。(カーゴニュース)
高速船で関東~北九州を
21時間で結ぶ
長距離フェリーでは、とくに関東・関西など大都市圏と九州を結ぶルートでのモーダルシフトが注目される。直近で最も関心を集めたのがSHKライングループの新航路、横須賀~新門司だ。2021年7月1日に開設し、それに伴い新会社・東京九州フェリー(本社・福岡県北九州市、小笠原朗社長)を設立して、新造船「はまゆう」と「それいゆ」を投入した。
関東~九州間のモーダルシフトの受け皿としての役割が期待され、現在、佐川急便が同航路により関東~九州間の雑貨類の輸送のモーダルシフトを実施。CO2排出量の削減とともにドライバー運転時間を大幅に削減した。