日本式とフィンランド式の違い

 そして、フィンランドのサウナと日本のサウナは大きく異なります。

 日本の多くのサウナは「乾式サウナ」といって温度が70~100度と高く、湿度が20%程度と低いのが特徴です。

 一方、フィンランドは「湿式サウナ」です。日本とは逆に、温度は40~50度と低めで、湿度は100%に近いです。

 日本とフィンランドでは特徴が逆なので、異なった影響を人間の体に及ぼす可能性があります。加えて日本の乾式サウナで気をつけるべき点は「脱水」です。水分補給なしに長時間サウナに入ると、腎臓に大きな負担がかかります。

 腎臓の機能が低下する「急性腎不全」の原因は大きく分けて3つあります。

 腎臓自体に炎症が起こるなどの「腎性」、腎臓と膀胱の間の尿管が詰まってしまい起こる「腎後性」、脱水で腎臓に血液が行き渡らなくなって起こる「腎前性」、この3つです。

 脱水により3つ目の「腎前性腎不全」になる可能性があります。