<3541>農業総合研究所【黒字浮上見通し・農業】

 農業総合研究所は、スーパーマーケットなどに農産物の直売所を設置、生産者と生活者を直接結び付ける流通を手掛けています。野菜・果物の直売所事業が主柱事業です。

 10月14日の決算発表では、21年8月期の最終益は2億5100万円の赤字に転落し、22年8月期の業績見通しも開示していません。背景には、同社のKPIである流通総額のさらなる拡大に備えたシステム開発や産直卸事業の推進のための人材投資の実施によって、販管費が増加しています。

 そして、開発内容の不具合から開発中のシステムの開発を中止し、既存の販売管理システムへ統合することになったことで減損損失が発生しています。

 ただ、これは一時的なものであるとの見解から、2022年度は四半期ベースで黒字浮上する可能性があるとみており、底打ちのタイミングを見計らいたいと考えています。

 ポイントは次回以降の決算で、四半期ベースでの赤字幅か縮小し、黒字転換してくるタイミングに注目です。

難しい相場の時こそ、「黒字転換2倍株銘柄」で手堅く投資を継続する馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員 日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社 FISCO のアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から2021年6月16日に上梓。