全107銀行「最強頭取」ランキング!3位千葉銀、ワースト2位きらやか銀、1位は?Photo:S-E-R-G-O/gettyimages,Bet_Noire/gettyimages

財務指標や市場評価などあらゆるデータを用いて、銀行、信用金庫、信用組合を徹底的に分析し、業界激変の時代に生き残れる金融機関を選別する特集『銀行・信金・信組 勝ち残りランキング』(全21回)。#1では、メガバンクから地方銀行まで、全107銀行のトップの序列を独自試算した。(ダイヤモンド編集部 田上貴大)

市場評価や収益性など四つの観点で決定
107銀行「最強」頭取ランキング

 2021年は、銀行業界の組織トップの資質が問われる出来事が頻発した一年だった。

 昨年2月に始まるみずほ銀行のシステム障害では、ガバナンス(企業統治)の不全が指摘されたが、背景にあったのは坂井辰史・みずほフィナンシャルグループ(FG)社長をはじめとする経営陣の現場に対する理解不足だった。

 また、先進的な取り組みから金融庁の覚えがめでたかった山口フィナンシャルグループにおいて、当時会長兼CEOを務めていた吉村猛氏が事実上の解任に見舞われるクーデターが勃発。地方銀行の注目株としてもてはやされていた山口FGにおいて、トップの独断専行という醜聞が露呈した。

 これらの銀行は金融界を騒然とさせる不祥事を招いた。とはいえ、例えばみずほにおいても、業績やマーケットの評価までもが“落第”だったわけではない。

 では純粋に、これまでの実績を踏まえた場合、銀行の頭取(一部は社長)の中で最も結果を残してきた「最強」頭取は誰なのか。詳細は記事末の「『頭取ランキング』の作成と見方について」に譲るが、ダイヤモンド編集部では、これから述べる四つの観点および七つの指標に基づいて、107行の銀行トップの実力値を徹底分析した。

 107行の頂点に立つ銀行頭取は誰なのか。次ページから、ランキングの作成方法と共に見ていこう。