総予測2022#三井住友銀行Photo by Kazutoshi Sumitomo

2021年、三井住友銀行はアジアを中心に次々と大型出資や買収を仕掛けた。競合の三菱UFJ銀行に追随するためにも、22年は買収の成否が試されるが、どのようなリスクを見据えているのか。特集『総予測2022』の本稿では三井住友銀行の高島誠頭取に、22年の海外戦略の展望や三つのリスク要因を聞いた。(ダイヤモンド編集部 田上貴大)

「週刊ダイヤモンド」2021年12月25日・2022年1月1日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

ベトナム、フィリピン、インドで出資や買収を実現
三井住友銀行がアジアで「第二のSMBC」設立を加速

――三井住友銀行は、2022年はどんな戦略を掲げますか。

 22年は、最終年度を迎える現在の中期経営計画をしっかり仕上げなければなりません。

 中計がスタートした20年度は、デジタルソリューション本部、21年度はウェルスマネジメント統括本部と決済・ファイナンス本部をそれぞれつくりました。中計の主要な施策ごとに、意識して組織運営を強化してきたのです。

 21年度は、脱炭素やサステナビリティ推進の取り組みをより強化する必要があり、そのための陣営を整えていきます。

 もう一つは、偶然にも21年に、ベトナムやフィリピン、インドといった地域のノンバンクや銀行への出資や買収合意が実現しました。現中計で掲げている、第二のSMBCをアジア各国に立ち上げていく施策をブラッシュアップするためのPMI(買収後の統合作業)、そしてシナジーの追求に取り組み、トップラインをさらに押し上げていきたいと思います。

――海外の買収戦略は、これで打ち止めなのでしょうか。